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ラッキードッグ1+badegg 考察まとめ

まとめました。

○本編ゲームのテーマ
CR:5幹部との脱獄に失敗→バクシーに入墨とリング奪われて悪卵ルートに入った場合、
ベストエンドは実父イーサンのいるロックウェルにヒーローのバクシー(母要素)と部下ひよこ(父要素)生存させて帰還、となる。

仕事完遂(男性要素)かつ父が満たせなかった恋人を生存状態満たし、息子が父親を超える結末。

加えて父的にはやっと息子にデレられた、
母的にも生前の息子と息子の父と暮らしたいを部分的に叶えた両親救済である。

○後日談(ドラマCD3まで)のテーマ
本編でほぼずっとジャンに尽くすだけだったバクシーの、
裏ジャンルート攻略に対するクリア報酬でデレたジャンによる救済パート。

一方的に尽くす恋愛しか出来ない歪若干んだバクシーに対する姑の試練。
ジャンさんの攻略条件、孤独を感じた時にギュッとする(船と二手別れた合流後)を満たしているとジャンさんが故ジェルソミーナに負けない位の見返りを求めない(母的な)愛で助けてくれる。

バクシーの恋愛面の課題克服によりジャンに加えて姑も攻略。
以降最凶リングの加護に婿も含まれ、最強ラッキードギー状態と言えそうだ。

○バクシー
作中屈指の母性愛不足の登場人物。
実親に虐待され子供時代に家出した為ヤクザのオヤのイーサンが親代わり。
自立を促すイーサンはとことん父属性の登場人物。
バクシーも頼れる息子を目指しており、全体的に嫌われているのもありゲーム開始時に弱みを見せられる相手は皆無である。

ジャンさんは人生初の滅茶苦茶甘えたい対象であり、ジャンさんもバクシーの寂しがりクソガキ25才児な所にグッと来ている。

本編で強くて賢くて情熱的で一途と有能描写な主だったが、
後日談で臆病という欠点がクローズアップされる。

母の愛を知らない為かジャンがバクシーにしてあげたい、ジェルソミーナがジャンの彼ぴ助けたいという気持ちが分からずCDではトラブルメーカー要因。
主人公ジャンの母克服テーマの為に作られたヒーローといえる。

○部下
主人公の父面のテーマのキーパーソン達。
曰くジャンさんは何でも出来ちゃう気持ちになるボス。
実際発言主ランディはなりたかった花街仕切る男にして貰っている。

例えばヴァルター実父は偉そうな態度を取る癖に甲斐性なしかつ黒い金を拒否、弟の学費という課題を満たせない駄目父である。
対してジャンさんは目標達成の為にチーム性を取っておりヴァルターの失敗もカバーした。

ゲーム開始とエンド後の部下達見れば一目瞭然、
父のイーサンがバクシーを育てたのと同クラスでジャンも子供を育てる素質のある良い父である。
正確には部下恋人を生存に持ち込んたので父以上である。

また、リッカが間男より実父が良いと言う娘を置いていったのに対し、
ジャンさんはカタギに戻したかったひよこが戻ってきた意思を尊重して受け入れた。
エンド7ジャンさんは包容力のある大黒柱と言える。

○babeggの特徴
無印は基本、母をオヤジのヤクザ的大成の犠牲の元先逝したジャンカルロが立派なヤクザを目指す話。
ヤクザの誇りを重視しながら恋愛と両立させる切な萌えな作風である。
ラッキードッグとか平がボスになるとかの謎が不明のまま、過去を深く考えずor起こった事は諦めて未来を向く話。
ジャンは天然。

悪卵は逆にヤクザの誇りより好きな奴が生きている方が大事。
せめて一緒に死にたい、それ以外の世界はシラネ!という気持ちが至上な物語。
メタ視点では無印でスルーしたジャン出生の真相を、
悪卵ジャンが過去のトラウマ復活させてしまった体で果たしている。

両親の悲劇を克服するという過去昇華な意味合いが強い。忘れるのではなく原因究明。
悪卵では恋人に先立たれ恨みに囚われ続けるという両親と同じ悲劇が起こる事はないだろう。
ジャンはツンデレ

○バクジャン
本編がツンデレなジャンさんがCDではすっかりデレデレ。
そのゲームに描かれない好感度上昇イベントは十中八九合流後ハグとおもわれる。

bad eggの物語は長く複雑だが関連商品も合わせまとめると大体こう。
エンド7まで:クリステンセン坊やがジャンを攻略。
合流後:バク→ジャン視点可愛いジャンに恐ろしいリングの抱き合わせ発覚なので好感度低。でも好き。
ジャン→バク視点淋しくて最悪気分な所抱きしめてくれるから好感度高。
CD3:バクシーの課題克服、恐怖の対象だったリングと和解。

悪卵本編はバクシールート表記だが実質GDジャンを攻略するルート。
エンディング分岐で重要なのはジャンからバクシーや部下への好感度である。
バクシー→ジャンは好感度高いとイベント増える位で選択肢で冷たくしようと勝手に堕ちる。

ジャンさんはただ尽くすだけでは攻略出来ない。
バクシー決死の看病イベント後でも幹部エンドに行ける。
必須フラグは十中八九船で迷子のガキみたく縋り付かれる、二手合流時の怖がりクリステンセン坊やのガクブル決死ハグ、つまりド終盤だ。

CD3ではバクシーの恋愛パートが描かれる。
彼の恋愛面の課題は臆病な事。
人の気持ちという曖昧な物を、母の無償の愛知らない彼が信じるのは難しいかもしれない。
それにしたって尽くす一辺倒で、これではまるでホス狂である。

最終的に克服し、ジャンだけ助けようとしたのを本人に拒否され二人で留まった。

リングにビビっていたのも、バクシー視点はリングに何もしていないのでジャン助けられた事に対し何要求されんの?と疑うのは無理はない。
しかしリング視点でバクシーは大事なイーサンとジャンの大事な人だから勝手に友好的になるのは当然。
尽くさないで愛されても信じられない、は克服した筈た。

○アレッサンドロ
元凶と判明。
彼の天然な性格や真相を知る生存者が少なくなってしまった事から、
周囲からは本人の自己イメージのジェルソミーナやジャンを気にかけてやったで浸透している。
それだけにテレサ視点や回想とのギャップは衝撃的。

接点といえば最初はジャンの母と両思いぽかった位なのに、別の男の子供産んで以降も共々囲い込む。
周囲に自分の女認識させるわツンデレ実父を遠ざけてしまうわで二人の仲を邪魔する。
結果、自分の妻と思われたせいで敵に狙われて死なせる(※未確定)。

その息子に実父を知らせぬまま、むしろ子世代にまで自分が父と匂わせて跡取り指名し実父と殺し合いさせる。
息子とその父親イーサンと暮らす夢を叶える事無く亡くなった惚れた女に、
息子と父親が殺し合う舞台をプレゼント。ホラー的演出だ。

特徴は、とにかく無印に置いてけぼりである。
無印の攻略対象達が好感度次第では悪卵作風に寄り、ジャンの恋人の素質がある事を見せつける一方でアレックスはずっとアレックス。
おそらくどう転ぼうとジェルソミーナの正ヒーローにはなりえない暗喩である。

ラリってレイプを即反省、呼んだらすぐ来るバクシーは二人のアンチテーゼ的ヒーローと言える。

アレッサンドロとイーサン
悪卵のバクシー優位な理由の1つに親父達のポケモントレーナー資質があげられる。

バクシーの父イーサンは、実の息子がボロボロであんなでっかい電柱基地外にレイプされたっぽいのをスルー。
あの時点でバクシーはイーサン>ジャンだった筈。
注意すればちょっかい出すの抑えただろうがバクジャンフラグ折る事なくデイバン編に送る。

自主性を重んじるタイプで、結果ロックウェルで待ってただけなのにバクジャンは勝手に愛を深めておつかい完遂&生還自慢の息子だエンドを迎える。

逆にアレッサンドロはベルナルドにジャンが息子っぽい事(しかも嘘)と匂わせベルジャンフラグを折っている。
ベルナルド自身は好感度次第で幹部辞めたりジュリオの狙撃止めたりと恋愛脳具合ならバクシーに負けていない。
もしかしたら手を出してGDルートフラグ折っていたかもしれない。

また、アレッサンドロは過去昇華がテーマの悪卵に置いて過去を振り返らない。
イーサンやテレサのようにジャンの過去の思い出を振り返らず基本現在のジャンを見ており無印のままな登場人物。

過去が気に食わないにしろぶっ壊すならまだしも見ない振りなのである。
テレサが失望したように彼女を殺害しに来たのは部下。

過去を顧みないアレッサンドロは過去を超える可能性があるとは思えない。
鈍感主人公属性が脇役だと悲惨だなあという感じだ。

ラッキードッグの幸運
要はフラグ管理。
ジャン可愛いだけで何とかならない面を何とかしてる。

父親だったぽい前ボスのおかげでボスになったよラッキーと思っていたら、
実は敵のボスが実父で養父の跡継ぎとは息子が知らないまま実の親子で殺し合う特等席だった。

このように幸運のフリした不運、不運ぽいが実は幸運の二面性が強調されている。

部下ガチャ4連で星5ひよこ等ほぼほぼ本人だと思われる幸運の他に、
リング、マンマが言及した憑物、バクシーの動物的勘等の要素が複雑に絡む。

ただ憑物はリング(バクシー)と離れると天気が悪くなる位で、
雪崩起こしたりビル倒壊しても生き残ったりするリングに比べるとしょぼいので打ち止めだろう。

本作で重要なのは不運要素。
ほぼ悪卵ルートの重要フラグになっている。これは選択肢関係なく発生する。
シモン爺死亡から死体安置所放置〜バクシーに捕まってモルヒネじゃないヤクを打ってしまう所まで、
バクシー曰く見張り頃したのも何となくらしく必然性の無いうっかりが続く。

ルート突入後も、例えばバクシーが怪我をする(ジュリオにボロ負け)は船や二手別れる(劣勢になる)のイベ発生の重要フラグである。

一見不運なTRUEエンドのフラグを回収する、リングかジャンカルロにフラグ管理機能があるのではないか?

ルッキズム
無印ラキドでは味方は部下至るまでイケメンで皆スリムか肉体美、
敵は不細工デブとルッキズム志向。
悪卵はその敵に寝返る為登場人物の顔面偏差値が下がる。

イケメンがフツメン達を誑かして大量殺戮に利用する悪卵は、
美しい容姿と悪い心は両立するという無印を裏返した要素と言える。

○ラスベガスエンド
一文無しの童貞だからこそ何を置いてもジャンを優先するのがアドバンテージのバクシーに対し、
シゴできテクニシャン幹部4人が全員しがらみ捨てて来てジャンの元にやって来るというとんだ問題エンディング。

敵わないの承知で立ち向かったテシカガの腹出させたジュリオをもう許したのだろうか?

ガッツや情熱重視の悪卵ジャンさんに比べて、
無印ジャンさんは社会的ステータスや美しい容姿を好んでいた。

このエンディング、バクシーの必死の看病受けて孤独を感じるとかバクシーと会話中に急にジュリオ思い出すとか違和感ある位に幹部寄り選択肢を通らないと出ない。
悪卵拒否気味な選択肢とった結果無印寄りのジャンさんになったのだと思われる。

ジェルソミーナとカルロの死
ヤク中の正体の詳細自体は不明。
ロッシまでがジャンをアレックスとジェルソミーナと認識していたので、
おそらく周囲にはジェルソミーナはアレックスの女認識されていた。
また、カルロはアレックス贔屓。

普通に考えたらカルロが心配していた反アレッサンドロ派の犯行だろう。
その後薔薇の粛清発生した事からも、事実はともかく少なくとも作中登場人物達はそう思った筈。

とばっちりで孕ませた女死なせたイーサンはともかく、アレッサンドロがイーサンを恨むのはお門違いに思える。アレックス視点中身は何なんだ?

童貞
バクシー的に船でのセッッックスが初体験なのは、おそらくバクシーエンド分岐後の初セッッッだから。

幹部寄りの選択肢を選んでいた場合船シーンには行かずラスベガスエンドになるが、
好感度の差で傍目に分かる程ジャンさんの態度に変化は無い。
船のシーンが出て始めてバクシー寄りの選択肢を選んだ事確定する。
ここからはどう転ぼうとバクジャンである。

バクシーは他人の感情に機敏で童貞非童貞見抜いたりもするし、好感度判定に敏感なのだと思われる。

社会的ステータスよりやる気!的テーマ所以か悪卵は童貞が多く登場する。
そして童貞達はジャンさんに堕ちるのが早い。

これはおそらく童貞坊やは悪卵ジャンの良い父、良い母要素に惹かれる為。

イーサン童貞かも?発言も、孕ませて逃げるとか何で性交したのかわからないし、童貞みたいな物だからだろう。

テレサマンマ
親世代で貴重な大事な人と本人生存状態のカタギである。

まともなカタギのニコロ夫妻が死亡した事からも、この世界で生き残る為には基本ヤクザ大成するしかなくその結果嫁は死ぬ。
ただしテレサだけは、尼なので夫はいないが一人息子ジャンと共に生存状態。

テレサは放火を責められるジャンを抱きしめる良い母。
またがめつくせびって教会にへそくり溜め込む頼れる大黒柱でもある。
家族を守る強い父と慈しむ母の素質を持っていると言える。
ジャンもそれを継いでいる。

失礼な態度のバクシーに対しイーサンよりは賢い、
ちゃんと敬語使うベルルキにはアレックスと同レベ糞の評価。
親世代の女性全般に言えるが彼女もバクジャン推し。

ツンデレのイーサンと鈍感主人公のアレックスの失敗をテレサは見ている。
ジャンにのみデレデレで他人に警戒心バリバリのバクシーはジャンの護衛としては頼れるという判断は妥当だろう。

ジュリオ
ヤクザ仕事に誇り持って頑張る他の幹部に対し、ジュリオは単に仕事出来るから出世しただけで関心の殆どは愛(ジャン)である

一人だけ素で悪卵のやる気があれば何でも出来る作風についてくる強敵。

敗因は、悪卵的に言うと受け入れるのが愛だから。
ルキーノ戦のバクシーだが、
一人で港行ってくるとか言いだすハニーを生かす為急いで仕事終わらせ駆けつけ、
ジャンピンチにさせたルキーノ倒そうとして邪魔される。
なのに部下も口頭注意ですませるし、ジャンに感情で激高しない。

昔の男に未練たらたらで部下大好きな性質丸ごと受け入れないと多分駄目なのだろう。

○ルキーノ
妻を亡くした過去を持ち、他の幹部に比べてヤクザ頑張っていたルキーノ。
なのにアレッサンドロと違い攻略対象なのは人間らしい弱さ故と言える。

他の幹部を皆殺しとかずっと憎み続けるとか、ルキーノはアレッサンドロ程人外みたいな動きはしない。
せいぜい個人的にヤクに溺れる位。
妻子完全に吹っ切れないまま新しい恋人作るしヤクザ辞める事も出来る。
適度に感情的で自己中心的。

○寝取られ確定
残念なことにルート外のキャラに犯されるエンド自体はないが広義の「取られる」的な結末がある。
まず射殺エンド。
ジャンカルロがバクシーよりも先に死ぬ。
世界にNTRみたいなもの。

次にエンド4。
悪卵ルートキャラの好感度満たさず無印攻略対象の好感度を上げるとラスベガスエンドに入る。

ルートキャラの嫌いな煙草を吸い出し無印攻略対象と新天地へ向かうのは、悪卵ジャンさんを無印ラキドにNTRようなものと言える。

○寝取られ考察

ジャンカルロには作中顔や体に黒い汚れのような物が描かれているがエンディングで無くなる。
ちな彼の絵があるEDは4と7。

デイバン編まではずっと蜜月でいてくれたジャンさん。
しかしラスベガスに拐われる、ホーム帰還でボスとなる、
この結末を迎えた時点でもうバクシーだけのジャンさんでは無くなる事を暗示しているのでは。
もうバクシーの灰かぶり姫ではいられない、皆のボスなんだよってこ・と!

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