2円足りない

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ブルーロック感想-サッカーするのか俺以外のヤツと-

※ネタバレ有り。
300人の高校生を監禁して鍛えてW杯で優勝できる得点王を作ろうという話。
ジャンルはNTRデスゲームバトルサッカー漫画って所。
テーマはイキリかな?※中程度ネタバレあり。

pocket.shonenmagazine.com

フィジカルで弱い主人公がチームワークで勝ち進むというのは昨今の売れ線の日本のスポーツ漫画ですね。
王道の設定ながらオリジナルの魅力がありサッカーに興味がない私でも読みやすいです。

私が現実のサッカーがあまり好きじゃないのはチーム人数が多くて時間も長くて、
割と1時間拘束されて0対0な事もあるし冗長した感じがするから。
ブルーロックはサッカーのそういった欠点要素?が薄いです。

基本負けたらサドンデスなので毎試合気が抜けませんし、成長を促す目的なので1試合1覚醒。
それでも5巻までは登場人物の顔見せパートって感じですが、2次選考入ってからハラハラ度が加速。

勝ち上がりチームをバラして3人組を作り、買った方が負けたチームから1人抜くという花いちもんめが始まってからが真骨です。

人数が減ればそれだけ1人が濃くなるし、
当然引き抜かれるのは強い奴なのでドラマも大きい。
1試合が大体1巻分とスピーディで中弛みしないのも良い。

キーパーソンは凪誠士郎君です。
彼は1次で敵だった所謂天才初心者ナメプ系キャラ。
2次で主人公の潔君におもしれー奴接触して初期理解者枠の蜂楽君とトリオで戦う事に。

そして直後に急にトップ3に闘いを臨む潔君。何で?

もう言っちゃうけど当然負けて初っ端から蜂楽君を取られます。
ここからネトリネトラレサッカーがスタート。

凪君は元敵ですが、潔君をかっていて友好的で潔チーム自体は早々と出来上がります。
しかし凪君を取られた玲王君、潔君に置いてかれた千切君國神君達は不満タラタラ、
勝利チームに取られた蜂楽君も潔君を負かして自チームに奪うつもりでいます。
元仲間を踏み台にした結果の良いチームなのです。

凪君が良い味出しています。
本作は先述の通りテーマがイキりです。
強欲なエゴイスト点取り王を育てるのが主旨、要は登場人物の傾向が俺様やツンデレ、またはヤンデレなのです。

そんな中で凪君はサッカー歴半年の天才設定ながら意外、潔君に対し割と直球のデレタイプ。
ツンデレヤンデレ元仲間を差し置いて元敵ながら好意を素直に伝え、人気者潔君の信頼度で頭一つ抜ける。
ネトラレサッカーの重要な起点で爆心地と言えます。

読者的にも絶体絶命の脱落リーチの2人残り編を、同室でうんうん言いながら乗り越えた為に印象が強い。
今でも潔君にとってトップクラスに信頼厚い高め合うコンビです。

憎いのは、この追いかけられ側の凪潔コンビは追いかける程逃げられてしまう相手なんです。
顕著なのは何か出てる漫画違う感なヤンホモ代表、凪君に捨てられた玲王君。
久しぶりの再会で凪君が潔君とのサッカーで上達した事を話題にしようとするも「触るな!」

凪君は別に潔君の性格や顔が玲王君より好きとかではない。
人間としてはサッカーに誘ってくれた玲王君には感謝しています。
凪君はまずサッカーが好きで、潔君とやっていると楽しいから選手として好きなのです。
玲王君が凪君に個人的に執着するのとはギャップがあるのです。

それは潔君も同じ、二人はサッカー関係ない所で変に執着しないからこそ仲良しなのです。
二人きりの会話を見てもフラットにサッカーの話をしており興味の対象と熱意の程が同等です。
また反省点や次の試合の作戦等で建設的でサッカーが上手くなる話題です。

怜王君はとにかく凪君が自分より潔君を選んだ過去を根に持っていて、勝ったら逆に落としてやろうか等後ろ向き。

現実でもありがちだけど、自分を傷つけた事を反省させた上で復縁したいは無理なんだよね。
復縁したいなら相手に好かれる為に合わせるべきだし、
傷つけた事を責めたいんだったら嫌われる覚悟すべきだよね。
只でさえ潔君に気持ちが行っているのにわざわざ面倒くさい臭い反省して玲王君に戻るメリットはないからね。

案の定面倒くさがれてフラれる。極めつけは、
潔といると強くなれる。ごめん玲王、この快感を知らなかった俺にはもう戻れない!!
やっぱ撤回、玲王君程NTRサッカーに相応しいキャラいなかったわ。

ジト目で大型犬っぽくて、ピンチの時も潔君の才を信じてくれる凪君いいですよね。
そのピンチで思い悩む様子を心配して駆け寄られて来た時の潔世一の返答がこちら。

ひでえ。
凪君よろこんでるから(そういう意味じゃないです)いいけどね。

話を大いにもりあげてくれるのは馬狼君。
ブルーロックで1番面白いのはやはり8巻9巻です。

独善的で味方なのに敵より敵な馬狼君を制する事が出来ない潔君。
敵の良チームワークに沈む寸前で、自分と馬狼君なりの化学反応を起こさないと勝てないと感じます。
その潔世一の考えた勝利を生むチームワークがこちら

こんなん笑うわ。

馬狼君はパス寄こせ言う割に潔君曰く、
馬狼へのパスコース完全に死んでる…(絵の圧倒的髑髏)
それに比べて凪へのパスの選択肢はゴールの道筋が無限に湧いてくる!!
馬狼君全然駄目じゃねーか!
凪君にあんだけ通用してないのによく王様気分でいられるなあとか不思議がられたり凄い面白い。
大体凪君よりランク下だし。

8巻は試合も面白いし、メッセージ性が強く刺さります。
御堂筋君みたいな指導者の「凡人は絶望を正しく刻まない」は良い言葉だと思います。
凡人は非力を認めないがために逃げる、夢を追う事に目的がすり替わる。
夢は叶えないと意味が無い。

馬狼君が思わず想像してしまった、ビール飲みながらテレビで潔君の活躍を見るという演出からの流れでなのですごく分かりやすい。
絶望するのも才能、を痛感させます。

凡人の見本ででてきたストリートライブ15周年の人好き。
でもストリートライブ15年もやってるのならそれはストリートライブが趣味な人であってそれはそれで良いのでは?

あと主要な登場人物は糸師凛君でしょうか。

ランク一位で、潔君並空間把握が出来る上に超フィジカルといかにもなライバルキャラ。
相棒にされてお前は俺だけ見てろ、お前が初めてだ、俺の1番隣で見届けろ等ツンデレヒーローの台詞を多く決めます。
読者に何だかんだ正ヒーローは俺様キャラかあ王道だよなあと思わせる力量があります。

しかし最近その王座にヒビが。
精神崩壊により涎だらだらベロ凛ガになってしまいます。

潔の進化を信じた凛がいたから、凛を信じたからこそ潔君のゴールが通るという相棒王道イベントを経て。
試合後に凛君に共闘の礼を言った潔君に対する凛君の返答がこちら。

そんな試合内容じゃなくなかった?

どういう因果だよ?
黒子のバスケとかなら好感度上がる所じゃない?
大体何で一人だけ負けみたいなテンションでじっとしてるんだよ。ちゃんと試合見てた?

勝ち負け問わずほぼ全員成長した中、凛君だけチーム員利用したサッカーが得意だったのに涎ダラダラワンマンマンになるという進化なのか退化なのか迷う存在に。
ワンマン野生児は士道君とカブるやん!

個人的には青の監獄は潔ハーレム過ぎるのでデレ留まったたのは良かったと思います。

個人的に注目するのは雪宮君です。
ストリートサッカーのような柔軟スタイルで1on1の名手ってかっこいいですよね。
主人潔君のプレイ的にあまり絡む事無さそうだけど、ロマン武器好き。

っていうか雪宮君は潔絡まなくていい、ハーレム入らずいて欲しい。
あと有能枠で辛うじて堕ちてないカラス君もノンケでいて欲しい。

てかサッカーって11人でやるんだよね?
何で潔ばっか、残りの10人とも仲良くしろ
1番俺を理解するのは潔♡な奴が一体何人いるんだこのチーム。本カノ営業か?
よく考えたら皆同じ所住んでんだから本カノ営業だわ。

一々試合中に選手名が出るので脇役も覚えやすいの凄く良い。
何処に誰がいるかの表も分かりやすい。

欠点は会話センスが臭い?ウィットに欠けるっていうか。
まー本来のターゲットがイキり小中高生だろうからこんな物かな?
私は54歳なのでよくわかりません。

構図はとてもカコイイ!
画面効果は迫力あるけど、黒いもや?炎みたいなの連発しすぎてキャラクターがみえづらくて分かりにくい時があります。
黒いもや以外の強キャラアピを出して欲しい。

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