2円足りない

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錦田警部はどろぼうがお好き-推しの中の人が見てる-

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怪盗ものですが、怪盗の華麗なアクションを楽しむとかよりは地上の心理戦重視です。

錦田警部が怪盗ジャックが大好き、
その怪盗の正体は部下のアンリ巡査という設定。

要は、推しの中の人が正体隠して部下やってるという事。
しかも中の人心の中でめちゃ気持ち悪がってる。認知いいn…いや死にたいね。


この設定で秀逸なのは同性同士だという事で警部からのアンリ巡査へと怪盗ジャックへの態度の違いが顕著でメリハリつけられている点。

アンリ君は女性みたいに可愛らしい青年だと作中で言われていますが、女性扱いされているわけではありません。


もし本当に可愛い女性だったら、好きな女性でなくとも可愛い女性にはやっぱり大事に優しく接しますよね?
それだと大好きな怪盗の態度とあんまり変わらなくない?


同性を推す事と、リアルで同性のパートナーを作って愛する事は違うと思うんです。

私は同性愛者ではないけど同性のアイドルを推す事ありますが、それはやっぱり大分特別。
好きじゃないけど美しい異性なら目の保養になるけど、好きじゃない同性ってどうでもよくない?


錦田警部は怪盗ジャックの前では恋する乙女のような振る舞いをしますが、それ以外では割と優しい上司をやっています。

アンリ君に対しても、湖に落としたりふざけたらキレたり、
野郎にするような扱いをしています。ジャックは犯行失敗しそうな時逆に助けてあげたり謎過保護なのに。
少なくとも対アンリを見る分には同性愛者に見えません。

もしアンリ君がジャックじゃなかったら何も始まらなかったのは確実。そこが面白いね!


警部がジャックが犯行予告した何千万の指輪をローンで買い自宅に籠城した回で。
ジャックが警部の家をピッキングしたら逆に鍵閉まっちゃて、え?最初から開いてたの?ってドン引いてたら、
改めて内からガチャ……って音がしたのはマジホラーゲームの冒頭かと思いました。

この時点で10数話だけど、この漫画どんどん加速するから毎回予想を超えてくる。
割と毎回ドン引いてたもん。
ジャックも負けず嫌いとはいえよく部屋入るなと思った。

でもその警部も部下のアンリ君には、泳げないアンリ君の水泳の特訓に付き合ってくれたり寝ちゃったら毛布かけてくれたり普通に優しい。

アンリ君の泳げなさ半端ない、顔に水つけられないとかってレベルなのに根気よく無理させずに励ましながら順序良くステップアップさせて、
とうとう泳げるようにさせる(※要警部の絵が描かれたビート板)の良いアニキすぎるでしょ。

オンステージの自分を推す時のトップオタきもすぎるけど、
オフの自分には普通に親切ってコないですか?私がアイドルだったら大分クる。

警部としても、推しと推しの中の人…しかも同性の推しというのはどうなんだろう?

りっか様ファンだけどさえはん担してないとか、逆にへごちんが卯月ちゃん役やるならその役の子を推そうとかとか、
推しと推しの中の人って同じなような違うような、何とも言えない絆ありますよね。

ただ、アンリ君の場合はジャッククリソツというか服を着替えただけなんですよ。
もし二宮飛鳥推してたら青木さんも高確率で追いそうじゃないですか?

でも警部がジャックを表す時に超クールとか、知勇兼備、咳唾成珠、
(咳や唾さえ珠のように美しいという意味らしいです。初めて知った)と、
怪盗のクレバーなかっけー感のようなものに萌えている気がするからやはりアンリ君がアンリ君だったら部下のままだっただろうなあ。

もしジャックの正体がバレてアンリ君の事を意識するようになっても、やはりジャックの中の人ってのは消えないやろな。

絶対怪盗引退しても「ジャックの服着てごきげんよう警部」って言ってみてとか言うやろ。

私も、もし推しの中の人がもし付き合ってくれるなら絶対付き合って欲しいけど、

推しの中の人と付き合って私の家のソファでごろごろしてポテチ食ったりしてるのは、ステージ上でキラキラした所しか見せない推しを手に入れたのと同義じゃない気がする…。

でも推しと結婚したい!ずっと一緒にいたい!水族館行きたい!て考えたら、推しを日常におとしこもうとするなら

この世で一番近いのは推しの中の人だと思うし。

ここまで推し、推しの中の人、トップオタが出ましたがもう一波乱あります。
警部の別人格である死んだ目の錦田警部です。

彼は例えるならイケメンオタク?ナンパ師?
要は推しの中の人にアピールする人って事です。

通常の錦田警部はジャックが好きでアンリ巡査は頼れる部下と思っている、
死んだ目の警部はジャック興味なくてアンリ巡査にBL漫画みたいな強引なアピールしてくる。

アンリ君にとって怪盗ジャックは単なる変装で記憶も共有しています。

通常の錦田警部による対ジャックのアプローチと巡査に対する上司としての優しさ、
死んだ目の錦田警部による対ジャックの殺意、その上死んだ目の錦田警部によるパワハラセクハラを全て受けているわけですから頭がフット―しそうですね~。
もう警部の事で頭いっぱいに違いありません。

大きなポイントは、アンリ君は警部のジャック狂愛を気持ち悪がっていますが心底厭うわけでもないのです。
別人格に殺意を向けられるとそれはそれで悲しそうな顔をしたりします。
主人格に戻ったらやっぱり自分の事大好きだった時の顔ww

ジャック結構ドジで犯行失敗しそうになる時あるんですけど、そういう時にいつもは恥ずかしがって近寄れないの警部がやってきて助けてくれたりするの。かっこよくない?でも何しにきたんだ税金泥棒!

手塚治虫神様がデビューしたのが確か1940年代。
さすがに漫画のネタも切れてきたのか、最近の漫画変に奇抜だったり描写の過激さで競ったりする面もあり、
そういう工夫も分かるんですけど、やっぱりラブコメってのはこういうもだもだが醍醐味だと私は思います。


寿司屋行ってたまごくれや!って言って、すごい美味しいたまごのお寿司出てきたみたいな。
マジ~このお寿司普通にすごくおいし~って感じ、でも内緒でジャブいれてる?とまんない~的な。秀作です。

あとこの漫画で面白いのは、警部は実は超優秀でジャックに対して見つめ合うとおしゃべるできない気持ちが無ければ実力的にはジャック捕まえられるという点。

この漫画の本髄は戦闘やアクションじゃないんですよ~って端から教えてくれる。
想いの力が力となるって奴だね、魔法少女ものでよくある。

また、アンリ君がプライド高いんで実力で負かすの有効なんですよね。

本当に怪盗ジャックが表に出す顔のままクールなガイなわけじゃなくて、ナメてた警部にやりくめられてムキになったり迫られて暴れたり、そういう所も話動かしてる。
犯行にあたって衣装を着るのを忘れるというちょどじなのに何であんなにプライドが高いんだ、可愛いな。